任天堂に関わる人たち 枯れた技術の水平思考ってなぁに?
つい昨日スマホのブラウザを開いた所おすすめ記事にあがっていたのがこちら。
文春オンラインより
横井軍平氏とは?
それほど長い物ではありませんが、非常に読み応えのある記事でした。
横井軍平氏の名前をしらなくても、彼が開発に携わった商品は多くが知られている所。
「ゲーム&ウォッチ」はゲームファンならずとも、その流行を知っている人は多いのではないでしょうか。横井氏は電車の中で電卓で遊んでいる人をみて「ゲーム&ウォッチ」を開発。携帯ゲームブームの先駆けとなった訳です。
この時に生まれた物が「十字キー」であり、現在も形をかえ様々なゲームコントローラーに使用されています。
ゲームの基本となった「十字キー」も今になればパソコンやスマートフォンが浸透していますので、それほどのインパクトは無いのかもしれませんが、当時のパソコンの普及具合を考えるとインターフェースとして機械に詳しく無い人でもとっつきやすい物であったのではないでしょうか。
ゲームメーカー任天堂のスタート
元々任天堂は花札やトランプの製造メーカーであったということはよく知られています。現在もおもちゃ売り場にある花札、トランプは任天堂の物があります。
現在のマジックハンドと呼ばれる「ウルトラハンド」の制作に始まり、任天堂が横井氏と開発室を立ち上げ、家庭用バッティングマシーン「ウルトラマシン」等のおもちゃを作り、そして「ゲーム&ウォッチ」のヒットに。
そこで得た利益を「ファミリーコンピューター」に使い、現在の任天堂のゲームメーカーとして名を馳せたという事になります。
横井氏を代表する言葉「枯れた技術の水平思考」
横井軍平氏を語る上で必ずと言っても良いほど登場する「枯れた技術の水平思考」という言葉があります。
この記事の中でも紹介されており、
「世界にまだない商品は、最先端技術を使った商品ではない」
とされています。
例えば「ゲーム&ウォッチ」は電卓をヒントに生み出された物でした。
投資界では「コモディティ化」(高付加価値をもっていた物が後発品との競争の中で一般消費財の様に定着した)という言葉もあり、かつて発売当時(1960年代)電卓はかなり大きな物で値段も数十万する物が殆どだったそうです。
「ゲーム&ウォッチ」発売が1980年になりますので、そこまで十数年と時代が進むと電卓はポケットサイズで、かつ多様化され金額も安い物が主流を占めています。
「ゲームボーイ」も発売当時にはモノクロの画像は最先端でも無かったにも関わらず息の長いヒットになりました。(これはソフトに恵まれた部分もありますね)
昔から技術の進歩は日進月歩という言葉通りで、今私たちが生きている時代も大きな進歩を遂げています。
ついこの流れに遅れないようにと思う事が多いのですが、ちょっと古い物を見直してみても何かヒントが転がっているのかもしれませんね。
余談の昔(?)話
ここからはちょっと横道にそれますが、いまから18年前、ちょうど2000年にはドコモの「iモード」が流行。携帯電話の電話以外の付加価値が広がった時代ですね。
考えてみれば携帯で写真を撮ったり、ネットを見たり、メールがラインへと変わったりしていますが、技術は進化しても私のしている事は当時とそんなに変わらない気がします^^;
スポーツ界ではイチロー選手がメジャーリーグへ挑戦した時です。スポーツ界では昔の選手の方が凄かったと語られる事の多い中、18年間世界の第一線で活躍してきた事を我々の世代が見れたということに有難い事と思わずにはいられません。