本田技研工業 The Power of Dreams
先日テレビ番組でホンダのPHV(プラグインハイブリッド)車の報道がありました。
技術競争激しい自動車業界。生き残るため各社しのぎを削っていますが、そんな一社本田技研工業について調べてみました。
また以前、本田技研創業者の本田宗一郎氏の言葉を使わさせて頂いております。
創業は自転車用のエンジンからだった。
本田技研工業、通称「ホンダ」は東京都に本社を置く、自動車その他の開発会社で、東証一部またニューヨーク証券取引所にも上場しています。
創業は1948年。トヨタ自動車が1937年ですので、10年ほど後になるのですが、当時は自動車というのは普及しておらず、「ホンダ」も自転車用のエンジンを開発した所からスタートしました。
「湯たんぽ」を燃料タンクにし、最初に運転(テスト)をしたのが本田宗一郎氏の奥様であったり今では考えられない事ですが、物づくりの原点を感じます。
そこから「スーパーカブ」の開発であったり、F1への参戦であったり大きく躍進を遂げる事になる訳ですね。
特に2輪の販売では世界首位とされており、創業からの力強さを感じさせます。
最近開発の行方が注目された人型ロボットの「ASIMO」もホンダですね。
面白いエピソードがあり、トヨタ自動車のある豊田市の市名変更エピソードは有名ですが、同じようにホンダにもその機会はあったそうです。
ホンダの工場がある鈴鹿市では関連工場やF1サーキットもあり、市側からホンダに「本田市」にしてはどうかと持ち掛けたそうですが、創業者である本田宗一郎氏から丁重な断りを受けたと話が残っていました。
ここ最近の株価
ここ数年の株価は以下の様になっています。
現在の配当予想利回りは3.28%。株主優待がユニークで、「鈴鹿サーキット」の優待券や工場見学。また3年以上の継続保有者にはオリジナル切手が送られる等、積極的な優待制度を行っています。
New Next Nippon Norimono
4輪自動車販売台数は世界7位とされていますが、ホンダの車といえばどんなイメージでしょうか。
トヨタ自動車が販売する車よりも若々しいイメージがあります。
もちろん歴史のある会社ですので、「NSX」や「アコード」が好きといったオールドファンも沢山いらっしゃると思いますが、スポーティーなデザインが若者にも人気なのでしょう。
現在も人気のある軽自動車「Nシリーズ」や早い段階から人気のあったSUV「ヴェゼル」、コンパクトカーながら「フィット」はどことなくシャープな印象を感じさせてくれます。
自動車の競争と言いますと、価格や燃費等の性能。特に性能面では技術の進歩が凄まじい時代にありますので、最先端の物に注目が集まりますが、こうしたデザイン性の強みもあるのかもしれません。
PHV等でやや出遅れた感も否めないのですが、車にしても家電等にしても最先端ばかりに需要があるとは限りませんので、そこにもブランド力や独創性で顧客の心をつかんでもらいたいですね。
「ホンダの社長は技術者から」という言葉があり、現在もそれが続いております。
創業者の本田宗一郎氏のような技術者ならではのホンダスピリットを感じさせる展開にも期待したい所です。