お葬式にかかる金額って?
前回の記事で人生にかかるお金を調べてみましたが、結局の所個人差と言うのは大きくなってきます。例えば結婚式を挙げない人、家を買わない、買う必要のない人もいるのも事実です。
しかしながら、人はいつか亡くなってしまいます。今回はそんな避けて通れない、お葬式に関してを。
私自身は随分前に葬儀関係のお仕事をしたことがあるので、その時の記憶もたどりながらざっくりと書いていきます。
葬儀代ってどれくらいかかるの?
一応消費者協会の調べでは、全国平均で195万円程度となっていました。高い所で245万円、安い所では154万円となっていますが、「葬儀に関しては宗教による違いはもちろん、各地域の習性も強く出てくるため平均値は参考程度にした方が良い」かもしれません。
身も蓋もない言い方になってしまうのが申し訳ないのですが、地方の私と皆さまとで地域性が出れば使う金額も変わってくるということになるケースもあります。
例えば地方では近所の人に食事を振舞うケースも当然多く見られます。(いわゆる「精進落とし」)仮に一つ5,400円(税込)で準備をするとして20人程度、家族親戚を含んで60人位の人数になったとすればそれだけでも、324,000円と金額が大きくなってきます。
これ以外にも、お通夜の際の簡単な食事、葬儀当日の昼食も加わるとなると、「親戚が多い、近所の人も多く参列する」場合、食事代だけでも葬儀代の半分以上を占めるケースもあります。
あってないような物の金額設定
一時話題になっていたのは不明瞭な金額設定です。
作成する写真や棺等、いわゆる霊柩車の様なものもありますが「よく分からない内に金額が膨れ上がっていた」という事態にもなりかねません。
私も今回を機に知ったのですが、「Amazon」や「楽天」のオンラインショッピングで棺や骨壷が買えるようですね。正直驚きましたが、近年では火葬のみをする「直葬」という手段もあるので、少なからず需要があるということでしょうか。
金額だけなら葬儀社を通すよりかなり安いようですが、「棺」にしても「骨壷」にしても「大きさ」がありますので、注意が必要です。
ちなみに霊柩車の金額に関しては、「霊柩車協会」と言う所によって走行距離によって決めている為、「セット」の場合は大丈夫ですが、無料を謳っている場合はどこか別の名目でお金を取られている可能性が高いので気にかけておいても良いかもしれません。
どう準備をすればいいの?
お葬式の事前準備として代表的な物が「互助会」に入るというものがありますが、個人的にはあまり勧められないと考えています。これは月々に掛け金をかけて葬儀代に充てるというものですが、その名の通り皆で集めたお金を使って安くする事が出来るという具合になります。
良心的な所もあるので、断言も出来ないのですが掛け金によって葬儀コースが決められている事がある為、金額だけで判断するとイメージが違い、「追加料金も結局膨らんでしまった」「安い金額のコースに変更出来なかった」という事もあります。
もし加入を検討するなら互助会営業の方だけでなく、施行する葬儀社の人とも話をしても良いかもしれません。会社によっては営業の人が葬儀の知識を持っていないケースも考えられます。
私個人としては、事前相談に参加出来ればそこの人柄で選んだ方が良いのではと思っていますが、中々これも大変ですね。
準備となると亡くなった後の事ばかり目が行くのが事実ですが、今その人やペットとも関わる時間を大切にしていくのも忘れてはいけません。「良いお葬式が出来た」と言うのは残された人の考えですが、「良い一生が送れた」と言うのは当事者の考えになります。
私も中々言葉に出して感謝を伝えられない事がありますが、日常の時間を大事にしていきたいものです。