朝の連続テレビ小説と経営者の名言。日清食品、安藤百福に学ぶ。
おはようございます。
夏らしい気候が続き、私も愛犬と散歩に時間を選びながらも、汗をかいてしまう状態です。
さて現在朝の連続テレビ小説は「半分、青い。」ですが、折り返しになる位なのでしょうか。所々懐かしい曲が出てきて楽しいですね (*^○^*)
今回の記事は次の主役に関して書いていきます。
安藤百福。日清食品の創業者。
聞くだけでも食べ物がテーマの作品だとわかりますが、その主役は日清の創業者「安藤百福」氏。
「安藤百福」の名前は知らなくても、「日清」という名前と「インスタントラーメン」の存在を知らない人は少ないのではないでしょうか。
安藤百福氏は失敗を繰り返しながら「チキンラーメン」を作る事に成功。
その後アメリカでチキンラーメンを売り込んだ際、相手側が紙コップにチキンラーメンを入れて食べた所から「カップヌードル」が作られました。
現在も日清は「UFO」や「どん兵衛」等幅広いブランドを手掛けています。
実は安藤氏は日清の前に一度事業に失敗しているのですが、そこから立ち上がり日清を創業。その後大きな成功をおさめたのですが、そこには失敗から学ぶ一貫した考えがありました。
「失ったのは財産だけではないか」
事業に失敗した安藤氏ですが、そこからの活躍は現在の日清食品の大きさが表している所ではないでしょうか。
私もそうですが、ややもすると日本人は失敗を恐れる嫌いがあります。
しかしこの安藤氏はその失敗から多くを学び、次の挑戦で大きな成功を収めました。
私が無一文になった時、失ったものは財産だけではないか、そのぶんだけ経験が血や肉になって身についたと考えた。すると、新たな勇気がわいてきた。人生、いつもうまくいくとは限らない。もし、ああ無駄な歳月を過ごしてしまった。取り返しのつかないことをしたと思ったら、本当に取り返しのつかないことをしてしまったことになる。
事業の失敗という大きなダメージを受けてなお、「失ったものは財産だけではないか」と考えれる気持ちの強さがなければ、日清は現在の姿ではなかったのかもしれません。
少し話はそれますが、こんな失敗もありました。
※NIKKEI STYLEより
カップライスという商品が失敗し、早く見切りをつけたという物です。
ところが現代ではカップライスは店頭に並び、様々な味や種類は私たちを楽しませてくれています。
当時はお米を炊くという事は家庭であたりまえの様に行われていた事もあり、あまり必要とされていなかったと考えられています。しかしライフスタイルの変化で需要も変わってきます。
その時に失敗した事であっても、時代が変われば成功を収める事ができる。
決して「無駄な歳月」や「取り返しのつかないこと」ではなかった訳です。
本田技研工業の本田宗一郎氏も「成功は99%の失敗に支えられた1%だ」と話されていました。
相次ぐ企業不祥事。指示だけで終わっていないか。
近年日本企業における不祥事が取り沙汰されています。
特に工業系の企業における改ざんは多く、テレビ番組等では組織の連携が不十分という事等として報道されています。
日清自体も過去不祥事がなかったわけではありませんが、対応が早いのかそこまで大きく報道は少ないように思えます。
安藤氏自身もインスタントラーメンが出回る頃にいち早く製造年月日や成分表示等を行い食品メーカーとして信頼を得られるように尽力をしていました。
不祥事に関して、実際にどこまで上層部が知っていたのかは当事者でないとわからない事は多いのですが、多くの企業は中々現場単位の事はわかり難い物です。
安藤氏は創業者という事もあり、組織が大きくなるにつれて強い思いも持っていたのでしょうか。
管理職は部下に指示を与えれば仕事が終わったように思っていないか?率先、陣頭に立つ。口先だけでは人は付いてこない。社員の結束を図るために、トップは先頭に立って旗印を掲げる必要がある。
との言葉が残っています。
実際にこうした事は簡単にできる事ではありませんが、率先して立つ事により問題点も見えてくる事もあります。
理想のリーダー像というのは時代と共に変化していきますが、これからの時代においてコンプライアンス(法令遵守)は重要視される所でしょう。
問題があった際に多くの人が口にする「知らなかった」という言葉は決して免罪符ではないはずです。
終わりに。毎日チキンラーメンを食べていた。
安藤百福氏は96歳まで生きられましたので、現在においても長生きされたと言えます。
実は48年間に渡って毎日昼食としてチキンラーメンを食べられていたそうです。
現在においてもインスタントラーメンと言えば不健康なイメージがありますが、自社の製品への安全性アピールにおいてこれほど良い物はないのではないでしょうか。
と随分横道にそれてしまいましたが、10月からの連続テレビ小説では見るたびにお腹が空いてしまうかもしれませんね(^^;